Q.先日、父が亡くなりました。知人に聞くと、相続の手続きは大変だ、と伺いました。どのような流れになるのか、教えてください。
A.お悔やみ申し上げます・・・。
さて、手続の主体は、相続税が主ですが、期限に追われながら次の流れに沿って進行します。参考にしてください。
期限 | 手続 | 注意事項 |
3ケ月以内 | 葬儀費用の出納整理 | ※葬儀関係費用は遺産の債務として認められるものと、認められないものがあります。 |
遺言書の有無の確認 | 公正証書遺言以外は裁判所に遺言検認申立書を提出し、検認してもらわねばなりません。検認前の開封は禁止されています(5万円以下の過料) | |
相続人の確認 | 被相続人と相続人の戸籍謄本を調べます。 | |
遺産の概要を把握する | 遺産の中に※債務があるか確認します。 | |
単純承認・限定承認・放棄 | 意思表示が無ければ、単純承認とみなされます。 | |
4ケ月以内 | 遺産の評価と鑑定及び相続財産一覧表の作成 | 評価の難しい財産は税理士等の専門家が行う場合があります。 |
被相続人の所得税申告 | 準確定申告書を税務署に提出します。 | |
10ケ月以内 | 遺産の分割協議 | 相続人の話し合いが決まれば、遺産分割協議書を作成します(弁護士または行政書士業務)。 |
遺産の分配と名義変更 | 遺産分割協議書に基づき、不動産の所有権移転登記(司法書士業務)や預貯金の名義変更を行います。 | |
相続税の計算と作成 | 延納や物納の場合は書類(理由書)を別途税務署へ提出します(税理士業務)。 | |
相続税の申告・納付 | 相続税の申告書を税務署へ提出します(税理士業務)。 |
※相続財産から控除できる費用の例です。
| 控除できるもの | 控除できないもの |
債 務 |
|
|
葬儀費用 |
|
|